漱石の世界を70年代の日本を舞台に翻案、マキノノゾミ×西川信廣3度目のタッグ。文学座『昭和虞美人草』開幕
しかし明治維新による断絶を知らない世代が描かれた『虞美人草』に、次第に戦争による断絶を知らない世代の物語が重なっていく──。
出演は早坂直家、植田真介、斉藤祐一、細貝光司、上川路啓志、富沢亜古、伊藤安那、鹿野真央、高柳絢子、平体まひろ。
本作は昨年3月、紀伊國屋サザンシアターにて上演予定だったもの。1年を経て、改めて文学座アトリエでの公演となった。広い舞台で行われるはずだった本公演の熱をアトリエサイズで感じることができるのは、舞台の休止や延期が相次ぐイレギュラーな状況だからこその思いがけない産物だ。
文:釣木文恵
公演情報
文学座『昭和虞美人草』
作:マキノノゾミ
演出:西川信廣
出演:早坂直家 / 植田真介 / 斉藤祐一 / 細貝光司 / 上川路啓志 / 富沢亜古 / 伊藤安那 / 鹿野真央 / 高柳絢子 / 平体まひろ
2021年3月9日(火)~3月23日(火)
会場:東京・文学座アトリエ
3月13日(土)17:00公演はライブ配信+アーカイブ配信あり。詳細は下記劇団公式サイトにてご確認ください。
http://www.bungakuza.com/gubijin/index.html