トロント国際映画祭:デミ・ムーア主演『The Substance』
女性に対して若さと美しさを求める社会についての強烈な風刺。クエイドをはじめとする男性のキャラクターはダークで強烈なユーモアを持って描かれ、会場にはしばしば爆笑が起きた。だが、後半は、ジャンルがホラーとなっているのも納得の恐ろしいことが次々に起きていき、笑いは叫び声に変わる。
最後の最後まで予測のつかない展開で、2時間20分、息をつく暇もない、スリルと驚き、ショックに満ちた映画だ。文字通り体当たりのムーアの演技への評価も高く、賞レースにからんでくることも考えられる。
今月20日にアメリカ公開されれば、さらに話題になることは確実。日本でも公開が決まっている。
文=猿渡由紀
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