新感覚の観劇体験! VR演劇『僕はまだ死んでない』観劇レポート
演劇的には、360度、自由に映像が見られるのが面白い。話している相手の顔を見ることもできるし、周囲の会話を聴きながら、窓の外の風景を眺めることもできる。「直人」の体は動かないので、自分自身が俳優として舞台に参加しているような気もするし、物を言いたいのに伝えられないもどかしさも味わうなど、「直人」の意識をそのまま生きているような気もして、不思議な感覚に陥る。作品の途中、場面が切り替わり、VRならではの映像が挟み込まれる。演劇とも映画とも何かが違う、新感覚な観劇体験だった。
上演時間は約1時間ほど。ヘッドマウントディスプレイでなくとも、スマートフォンやタブレット、各種ブラウザで視聴可能。7日間の閲覧期間中、何回でも見られるので、別の角度から作品を楽しんだり、映像を拡大してみたり、いろいろと楽しみ方がありそうだ。
ぜひおうち時間のお供に、新しい観劇体験をしてほしい。
取材・文:五月女菜穂
公演情報
VR演劇『僕はまだ死んでない』
原案・原作・演出:ウォーリー木下
脚本:広田淳一
音楽:吉田能
出演:内海啓貴 / 斉藤直樹 / 加藤良輔 / 輝有子 / 渋谷飛鳥 / 瀧本弦音 / 木原悠翔
配信チケット販売:好評発売中
閲覧期限:シリアルコード登録から1週間※最終閲覧は3月7日(日)