2022年2月15日 18:30
近藤良平、「彩の国」芸術監督就任で「蜷川さんのやってきたことをつなげていきたい」
と新たな展開についても模索中であることを明かした。
10月からは、大規模な改修に伴い、約1年半の休館を挟むことになる(2022年10月3日~2024年2月29日予定)。休館中の期間を利用し、キャラバン企画「埼玉回遊」を行なうことになっており、近藤自身をはじめ、県内各地をアーティストが訪れてワークショップを行うなど、地域文化の掘り起こしやその土地の人々と一緒に作品を発表する企画などを考えているという。
コロナ禍にあって、特に劇場、演劇公演が厳しい状況に置かれているが、近藤は改めて劇場という場所の重要性について強調。「人が行き交わないと劇場は存在しない。用がなくとも人々が行き交う――それくらい劇場というのは人々にとっての財産であり、日常の中で当たり前のように劇場という存在を知ってもらい、子どもたちにとっても『そんなに遠いところじゃない』という思いが生まれる場所であってほしい」と語り「みなさんの人生にアートがあるということを共有したい」と熱い思いを口にしていた。
取材・文:黒豆直樹
彩の国さいたま芸術劇場 ・埼玉会館
2022年度ラインナップ
◎ジャンル・クロスI
近藤良平with長塚圭史『新世界』
2022年4月29日(金・祝)