2021年7月6日 17:00
「何もないことの積み重ねをエンタメに」岡田将生×三浦大輔『物語なき、この世界。』
単なる出来事の羅列を都合よく解釈して、物語にしているだけ。そういうことに対して揚げ足を取りたかった、というか。まぁひねくれ過ぎなんですけど(笑)。
岡田でも僕自身もひねくれているところがあるので、少しわかる気がします。人間誰しもそういう部分は持っていて、どこか悦に入る時ってありますよね。
――岡田さんは映画『何者』で三浦さん作品に参加されましたが、今回舞台のお話があった時はどう思われましたか?
岡田本当に嬉しかったです。やはり舞台ということで、映画よりももっと濃密に、三浦さんの演出を受けられて役に没頭出来ると思うので。俳優という仕事をしていると、どんどん違うステージに行きたいとは思いつつも、そのためには何かきっかけがないとなかなか難しくて。
そういった意味でも、三浦さんの舞台に立つことで、また違う一面を見せられるのではないか、とそんな想いもありました。――新作『物語なき、この世界。』ですが、三浦さん作品における主人公は、ほぼ毎回「菅原裕一」ですね。
三浦そうですね、もう10代目くらいじゃないかと(笑)。
岡田そうなんですか!?
岡田そうそう。まぁ言ってしまえば、僕の分身でしかないんですけどね。