4DX効果の「フラッシュ」で雷ドカン! “ダサかわ”ヒーロー『シャザム!』の魅力
はピンポイントのおまけとして活用されることがあっても、作品の世界観を支えるような出番を与えるのは難しいエフェクトだった。そもそも暗いところで画面を見るのが映画なのだから、あまりビカビカと光られても困るのである。
しかし『シャザム!』は違う。なんたって主人公が使うのが、まばゆい光を放つ魔法なのだ。もちろん雷が落ちる時には轟音が鳴り響き、4DXシートもズドンと振動するので、まるで落雷のど真ん中にいるような感覚を味わえる。この「なんかスゴいこと起きてんじゃん!」という気持ちは、主人公ビリー=シャザムの興奮そのものであり、観客側のテンションも上がらずにはいられない。ほかにも両手から放たれる雷ビームや“超高速飛行”を使ったアクションシーンなど4DXならではの効果が真価を発揮するシーンが満載。まさにシャザムのパワーで映画館全体が動き出すような臨場感が楽しめるのだ。
4DXの効果とは別の話になるが、今回4DX上映されるのは、『銀魂』の福田雄一監督が演出を手がけ、シャザムの声を菅田将暉が演じたことが話題になっている吹替版。本職の声優ではない著名人の吹替はとかく批判の対象になりがちだが、「見た目は大人だけど中身はイタズラっ子のガキ」