爽快感? 衝撃? 注目作『ミッドサマー』が本日解禁!
この圧倒的に奇妙で考え抜かれた映画を創作したのは、『ヘレディタリー/継承』で注目を集めた新鋭アリ・アスター。彼はホルガの造形やそこで行われた祝祭を入念な調査を下敷きにしながらゼロから生み出し、そこに自身の失恋の経験やそこでおぼえた感情を脚本に盛り込んだ。
本作はホラー映画ではないため、わかりやすい恐怖描写はないが、観客は終始、居心地が悪いような、矛盾した感情を味わうことになる。アスター監督は「この祝祭が入り組んだ複雑なものを描いていると受け止めてほしいし、ひとつひとつはシンプルなんだけど、どこかで矛盾した感情が観客の中に喚起されるといいなと思って創作した」と説明する。
監督の想いは衝撃的な結末にも貫かれている。その結末に“爽快感”を感じる人もいるだろう。しかし、カタルシスでは済まない気持ちを抱く人もいるはずだ。結末を目撃するだけでは終わらない。
上映が終わって明るい場所に出ても、そのモヤモヤがまだまだ続くとしたら……
すでに公開されたエリア同様、日本でも『ミッドサマー』をめぐる感想戦や議論が巻き起こりそうだ。
『ミッドサマー』
2月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
「満足させてあげるから…♡」起業後にビジネスが大当たりした直後、元カノから連絡が。後日、再会すると…