2021年11月20日 12:00
礼真琴が念願の剣の達人演じる星組『柳生忍法帖』東京宝塚劇場公演開幕! 千秋楽・愛月ひかるサヨナラ・ショーはライブ配信も
復讐を誓う彼女たちの指南役を任された十兵衛は、共に会津藩を目指すが、彼らの前には、会津七本槍(瀬央ゆりあ、綺城ひか理、天華えま、極美慎ら)が次々と立ちはだかり、さらに、藩の実権を握る芦名銅伯(愛月)と、その娘で藩主の側室ゆら(舞空瞳)が待ち受けていた……。
礼が、念願の剣の達人を颯爽と余裕たっぷりに演じて頼もしい。退団が惜しまれる愛月の銅伯は、107歳という設定だが、ドクロをあしらった着物、長く垂らした白髪に赤い口紅という妖しい美しさで、観る者を魅了する。
『モアー・ダンディズム!』は、作・演出の岡田敬二が長年手がけてきた“ロマンチック・レビュー”シリーズの21作目で、中でも、宝塚の男役の美学が詰まった“ダンディズム”をテーマにした作品は、1995年の『ダンディズム!』、’06年の『ネオ・ダンディズム!』に続き、第3弾となる。
今作では、礼真琴の抜群の歌唱力とダンス力を生かし、現代的でシャープな要素が加えられた。これまでにないワイルドな礼も観られる。一方、愛月が、まばゆいばかりの純白の軍服姿で登場するシーンは、伝統的なレビューの華やかさ、上品さをたっぷり楽しめて、こちらも印象深い。