写実のジャンル性から脱却し、認識の質を問い直す「諏訪敦『眼窩裏の火事』」12月17日より開催
画家とモデルの関係性から導き出された諏訪の言葉「描き続ける限り、その人が立ち去ることはない」を確信することになるだろう。
なお、展覧会タイトルの『眼窩裏の火事』とは、諏訪が悩まされている「閃輝暗転」という脳の血流に関する症状で、視野の中心が溶解したり、辺縁で脈打つ強烈な光に悩まされるなどの現象を言語化したものだという。彼が普段見ているヴィジョンは《目の中の火事》という静物画で知ることができるので、ぜひこちらもチェックしてほしい。
《father》1996年佐藤美術館寄託
《目の中の火事》2020年東屋蔵
《不在》2015年個人蔵
《まるさんかくしかく》2020-22年作家蔵
《Mimesis》2022年作家蔵
<開催情報>
諏訪敦『眼窩裏の火事』
会期:2022年12月17日(土)〜2023年2月26日(日)
会場:府中市美術館
時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(1月9日は開館)、12月29日(木)~1月3日(火)、1月10日(火)
料金:一般700円 / 大高350円 / 中小150円
府中市美術館公式サイト:
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/tenrankai/kikakuten/2022_SUWA_Atsushi_exhibition.html