創立90周年を超える劇団前進座 総力を挙げて挑む鶴屋南北作品 五月国立劇場公演『杜若艶色紫ーお六と願哲ー』上演決定 カンフェティでチケット発売
悪婆に老女の意はなく、江戸の女性キャラクターにはめずらしい強く自立した女性像と言えます。男と渡り合い胸のすくような悪婆お六と、美しさの象徴・遊女八ツ橋。二役早替わりの趣向に加え、スリリングで濃厚な人間ドラマが、極悪人だがどこか憎めない破戒坊主・願哲 他、個性豊かな登場人物たちの滑稽味あるやり取りとともに展開いたします。
前進座歌舞伎らしい明快な仕立てと鶴屋南北一流の企みある娯楽劇。先代の三十三回忌の年に当代國太郎はじめ劇団の総力を挙げて挑みます。
國太郎のお六と矢之輔の願哲
五世国太郎扮するお六
【あらすじ】
見世物小屋の蛇つかいお六(國太郎)は、破戒坊主の願哲(矢之輔)とともに、遊女八ツ橋(國太郎 二役)をだまして金を奪おうとする。八ツ橋には恋人の佐野次郎左衛門(芳三郎)がいるのだが、お六と願哲が仕組んだ悪事に翻弄され、二人の仲は裂かれてしまう。ところが、八ツ橋こそが幼くして離れた実の妹だとわかり、お六は八ツ橋を、また次郎左衛門と彼をかくまった夫伝兵衛(宏太郎)を、さらに駆け落ちした義弟の金五郎(栄之丞)と小三(有之祐)を助けようと、願哲と対立してゆく……
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