新進気鋭のデジタルアーティスト達が集まるアート展 「昭和百年展」の開催が決定!
二十一世紀に入り、それはより熱を伴って全世界の視覚野を席巻している。
その最たる存在のひとつが『サイバーパンク』だ。今を時めくCITY POPやVAPORWAVEをはじめ、夜系という音楽トレンドに共通する可視化訴求も、もろに、その影響を受けている。
シアン・ピンク・パープルを基調としたネオン或いはパステルな色彩であったり、しっかりとした不穏な雲の下で靄がかった街に聳える廃墟など、ディストピアを体現する退廃的なデザインが、それだ。
このようなトレンドは、ルーツである年代を冠した“80’s リバイバル” と、同義に扱われることも多い。そして、このNEWTROな文化再興には、世界同時多発的に『昭和日本』のアトモスフィアやデザインが、数多く登場する。
空中回廊:首都高速道が高層建築間を縫って宙を這う東京。不夜城のネオン街と、それを映した雨濡れたアスファルト。
何かしらの貧困と何かしらの豊かさで繰り返された増築痕。異常に張り巡らされた配管に、過多な空調設備とメーター。四角くて丸いカプセルホテル、アルミ合金製の地下鉄車両。
それら全てが昇華され、過剰にデフォルメされた空想は、現代らしく言えば、バーチャル・リアリティそのものだ。