ダウン症の書家・金澤翔子さんと母の二人三脚エッセイ『いまを愛して生きてゆく』11/28発売
本書に収められた泰子さんのエッセイには、翔子さんと生きる日々で感じた新鮮な喜びや気づきはもちろん、将来への不安や葛藤も綴られています。
【本文より一部抜粋】
●悲惨な雨なのに「楽しいね、お雨でお花が喜んでる」と悦び、楽しげに嬉しげに私に寄り添う翔子。下膨れのほっぺ、小さい唇、小太りのダウン症の娘は素敵で大成功の存在だ。
●八十歳に近い私の死は、そんなに遠くではあるまい。私の亡き後の翔子の事は、いろいろと手配はした。しかしどんなに手配しても、私に死期は決められないし、死後は支配できない。
『いまを愛して生きてゆく』本文見本P32-33
『いまを愛して生きてゆく』本文見本P94-95
「翔子さんの喫茶店」が年内オープン予定
泰子さんは80歳を超えた現在、翔子さんの将来を見据えた終活に取り組んでいます。自身がこの世を去ったあと、翔子さんが書道を続けていく難しさを考慮して、東京都大田区にある翔子さんの画廊兼自宅を改築した「翔子さんの喫茶店」を、2024年12月にオープンする予定です。泰子さんの祈りの日々と翔子さんの新しい挑戦は、これからも変わることなく続いていきます。
【著者】
書:金澤翔子(かなざわ・しょうこ)