くらし情報『環境農業構築を目指すWEF技術開発が、作物残渣の効果的な肥料化技術開発』

環境農業構築を目指すWEF技術開発が、作物残渣の効果的な肥料化技術開発

これら作物残渣(摘葉、摘果、栽培終了後の株)は, 有効利用しない場合は廃棄物となり,社会に対する環境負荷の一つとなり、処理を委託する場合は事業系廃棄物とみなされ、大きな費用が発生することになる。

環境農業構築を目指すWEF技術開発が、作物残渣の効果的な肥料化技術開発

作物(野菜)残渣

環境農業構築を目指すWEF技術開発が、作物残渣の効果的な肥料化技術開発

野菜残渣肥料

■農業作物残渣堆肥化の問題点
作物残渣の堆肥化リサイクルの問題点は大きく分けて2つある。
1つは野菜の含水率が80%近くあることで、この水分を乾燥させるのに時間(費用)がかかり、また安定した堆肥化も難しい。2つ目は病害虫問題で、野菜は茎葉が柔弱で病害虫に侵されやすいが、その病害虫には、土壌中に長い間生存して、次に栽培したときに被害を及ぼすものがたくさんある。病害虫に侵された野菜や、センチュウが寄生している可能性のある根などは、土に戻さないだけでなく、ほ場近くに置かないなど病原菌問題には非常に気を使っている。以上2点から、堆肥化利用は進んでいないのが現状である。

■作物残渣問題をクリアした活性酸素堆肥化システム
野菜の含水率80%の水分とは、細胞の中にある水(栄養源)である。動植物は生存を続けるためにこの細胞の外側の細胞壁(膜)が非常に強固にできている。そのため、堆肥化やメタンガス化に時間がかかるのは、微生物がこの細胞壁を分解するのに何日もかけているためである。

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