環境農業構築を目指すWEF技術開発が、作物残渣の効果的な肥料化技術開発
活性酸素はこの細胞壁を瞬時に分解できるので、中の水分を外に出して乾燥させることが出来る。
WEFが開発した処理システムは下記のようになる。
作物(野菜)残渣堆肥化の流れ
具体的には、処理装置「α-Gaia」に入れた野菜残渣を活性酸素が1時間で分解し、出てきた水分をいったん炭が吸着する。そこに菌と栄養源の米ぬかを投入し撹拌、装置外に排出する。この間1時間。後は1日1回の切り返しだけで、2日目には70℃の発酵熱が発生し、炭が吸着した水分が蒸発して、10日近くで完熟な堆肥になる。
堆肥化システム(写真)
作物(野菜)残渣堆肥の分析
活性酸素にはコロナウイルスも分解する強い酸化能力があるので、出来た堆肥は完全に殺菌されている。
■WEF環境農業と環境保全農業の違い
環境保全型農業とは「農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和などに留意しつつ、土づくり等を通じて化学肥料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した持続的な農業」(農林水産省・環境保全型農業の基本的考え方より)、と規定されている。
要は化学肥料や農薬をできるだけ使用しない農業を目指している。ただ、化学肥料を使用しない有機栽培をしても、堆肥からは多量のメタン(CO2換算25倍)