劇団Q+ 番外公演『シハイスミレ』下北沢 小劇場楽園にてまもなく開幕
この一連の本公演の流れとは別に企画された番外公演は、特に社会人の出演者を念頭に、週末及び休祝日稽古をベースに組まれた、劇団Q+ならではのもう一つの舞台創作です。
上演する『シハイスミレ』は、主宰・演出の柳本順也の原案をもとに書かれた座付き作家・吉村伸による新作。昭和56年豪雪のある夜、不通になった路線の無人駅待合室にたまたま居合わせた人たちの姿を、淡々とした会話の積み重ねで描き、登場する誰もがただ真摯に自分自身の人生と向き合っているだけなのに起きてしまうすれ違いや軋轢、切なさを作品にした会話劇です。若干レトロ感の漂う会話を通して、人々の生真面目さ、青臭さといった昭和ならではの、そしてまた普遍的でもある人間像に、演出・俳優を始めとするスタッフ一同が真っ直ぐに向き合いました。
夢、望み、命、そして幸せ。
しんしんと降り続く雪の中、人間模様に足止めされる人々の心が、戸惑い、立ち止まり、そして進んでいく舞台をぜひお楽しみください。あらすじ
家族に内緒で東京の専門学校の受験を目指すふじ子。
昭和五六豪雪の夜、
雪に閉ざされた大糸線無人駅の待合室で、
列車を待つ人々それぞれの事情が語り始められる。