BEGIN「うたの日コンサート in よみたん2024」でMONGOL800や玉城千春、古謝美佐子ら沖縄アーティストとうたのお祝い!
もともと圧倒的な歌唱力と表現力を持つ古謝だが、70歳を前に、その歌声は生きる悲しみも喜びもを内包し、円熟した特別な声となっている。その上で、まだまだ歌を通して伝えることがあるという強い意志が宿った声は、切々として、胸迫るものがあるのだ。アルバムタイトル曲「平和星願い歌」で古謝は、いまだ癒えることのない戦争の悲しみを歌い、祈るように、願うように、手を合わせた。嘉手納基地を抱え、毎日戦闘機が空を飛ぶ嘉手納町で暮らす古謝にとって、平和を願うことは、メッセージとか大仰なものではなく、ただただ、日々のこと。それゆえに、強い説得力があった。
続く、キヨサクと玉城を呼び込んでの「童神」は本当に素晴らしかった。世代を超えて、受け渡していくこと。3人の歌声の重なりは、その意味を目に見える形で私たちに伝えていたと思う。
大きな拍手の中、「この場にいることが、誇りに思える」と、司会のありんくりんが言う。それは観客もみな同じ気持ちだったのではないだろうか。
パーシャクラブ
続いてパーシャクラブが登場。彼らの音楽は、ロック、ファンク、ジャズ、ラテンとさまざまな音楽ジャンルを融合させ、圧倒的なオリジナリティを持っているが、それこそが「この島の音楽」