HTB北海道テレビ制作 テレメンタリー2021「核のごみ 訣別(けつべつ)の町長選 ~過疎のマチ 分断の先には~」11月21日(日)深夜0時25分~放送(日時違い全国放送)
と称していた町議会議員の沢村国昭さん。片岡町長の初当選以来、目玉政策の風力発電事業などを支えてきた。20年近く共に歩んできた盟友と「訣別」した理由は、町長が応募に踏み切った「核のごみ」文献調査だった。「こんなに町民を分断分裂させておいて、それでもやらなければいけないのが分からない・・・」かつての町長のブレーンは、対抗馬の後援会で選挙戦略を練る立場に変わった。
人口約2800人のマチを二分する熾烈な選挙戦。町民からはこんな声があがる。
テレメンタリー2021「核のごみ 訣別の町長選 ~過疎のマチ 分断の先には~」片岡町長の「ブレーン」だった沢村さん(C)HTB
「核のごみの話題は家族でも話したくない」
文献調査の是非をめぐり、町民の溝は深まった。10月26日に行われた投開票の結果、現職の片岡町長が235票の僅差で勝利したが、片岡氏に投票した住民からは「調査には賛成だが、核のごみ受け入れは反対」という声も目立つ。
衆議院選挙の最中に行われた今回の町長選。ただ、日本が抱える「核のごみ」の問題が、国政の場で真剣に議論されることはない。過疎のマチの住民が直面させられた大きな難題。分断の先に、何が残るのだろうか。