ゴツプロ! 劇団員6名のみで開催する記念すべき第十回公演『たかが十年の祭り』 間もなくチケット一般販売開始
濁流の世界で、小劇場演劇という小さな灯火に、口いっぱいに含んだ酒を豪快にぶちまけてる、燃え盛ると信じてやまない、そんな印象、いやどんな印象だよ。
恥ずかしいぐらい演劇を愛し、演劇を営む男たち。僕は「バカっすねぇ」と笑いながら、内心「無謀だよ」と青ざめ、同時に、その潔い無謀さに、いち演劇人として素直に勇気をもらった。
そして、台湾。
ゴツプロ!が無謀な体当たりからはじめて、何年もかけて積み重ねてきた日台交流。この作品は、温泉街である北投のアートフェスティバルで上演される。何か書けないかと僕も台湾を肌で感じに行かせていただいた。すると驚くことに、そこにはゴツプロ!に人生を狂わされた仲間がたくさんいて、この祭りはその若者たちが作ってる。
無謀が、花を咲かせ始めている。
時代の激流に真っ向から逆らう男たち。
戦中の温泉街、娯楽統制の中で、祭りを血眼でやろうとする男たち。歴史も伝統もない、担い手も賛同者もいない、なにより、理由も理屈も見当たらない、たかが、十年の祭り。
そんな物語を思いついた。
この作品は僕から敬愛するゴツプロ!の兄さん方への、十回記念の盛大なお祝いであり、血だらけのラブレターであり、そして、挑戦状である。