35周年記念公演 音楽座ミュージカル『ラブ・レター 』上演決定 カンフェティでチケット発売
が生まれたのは2013年。音楽座ミュージカルを創立した相川レイ子の最後の作品として創作されました。直木賞作家の浅田次郎氏の短編を原作にミュージカル化されたこの作品は、東日本大震災をきっかけに生み出された“死者が生者を励ます物語”。それから10年近くが経ち、様変わりした世界とそこで生きる人たちに向け、新たな物語を新脚本・新演出でお届けします。
<STORY>
2022年の新宿。サトシは、昔馴染みのナオミとの再会をきっかけに「高野吾郎」のことを思い出す。吾郎はサトシと同じように歌舞伎町で汚れ仕事を請け負って、なんとなく日々をすごしている男だった。その吾郎のもとにある日、一通の「死亡通知書」が届く。
そこに書かれていたのは「高野白蘭」という名前で、どうやら吾郎の“妻”らしい。身に覚えのない妻の死亡通知に戸惑う吾郎だったが、やがてそれが、小金欲しさに偽装結婚をした中国人のものだと思い出す。一年ほど前にヤクザの佐竹から斡旋されて戸籍を売ったのだ。困った吾郎は佐竹の事務所に相談に駆け込むが、逆に遺体を引き取りに行くよう命じられてサトシとともに千倉に向かう。忘れていたその出来事が、今、サトシに伝えるものとは……。