立飛グループ創立100周年記念事業PRESENTS ブロードウェイ・ミュージカル「プリティ・ウーマン」日本初演、開幕!
圧巻は二人がオペラ『椿姫』を観に行くシーンだ。ブライアン・アダムスによるポップス系音楽と『椿姫』のアリアが見事に重なり合う、その迫力たるや!鳥肌が立った。映画でも二人が『椿姫』を観るシーンは象徴的だが、それを超える舞台ならではのスリルを生み出している。(ちなみに映画では最後のクライマックスのBGMに再び『椿姫』のアリアが使われる。そのくらい肝のシーン、演出のミッチェルは相当力を入れたに違いない)。
ヴィヴィアン役のエリー・ベイカーは美しく溌剌とした雰囲気と華麗な歌声、繊細な演技で魅了する。エドワード役のチェイス・ウルフはイケおじそのもの!成長し変化するエドワードを見事に描く。また、ヴィヴィアンの親友キットや顧問弁護士のフィリップなど周りの人々が魅力的。
前述のハッピー・マンは、ホテルの支配人役も務め、ヴィヴィアンにダンスを教えるなどのサポートをし、人としてどうあるべきかを教えてくれる。
思いがけない出会いから、人生が変わることもある。王道のシンデレラストーリーだがスウィート&ビター。人生の苦味も存分に味わえて、ミュージカルの醍醐味も十分。キュンキュンすること間違いなしだ。
photo:Jun Wajda
<STORY>
舞台は1980年代、ロサンゼルス。