木造密集地域にある雑司が谷の7つの公園を研究対象として、現地や公園利用者の丹念な調査から住民の公園の利用実態を分析。周辺住民の「公園の使い分け」の視点から近隣の公園の再整備を提案した有意義な研究である。課題となっている都市公園の配置や機能の再編等を考えるうえで参考となる研究として高く評価できる。
2優秀賞3点
≪論文部門≫
(1)石綿優大郎(千葉大学園芸学部緑地環境学科)
「旧芝離宮恩賜庭園を観賞する人と範囲の変遷に関する研究」
旧芝離宮恩賜庭園の歴史的な変容経緯を文献等から調査するとともに、高層ビルに囲まれた文化財庭園における外部からの観賞に着目した点は有意な研究として評価される。周辺建築物等から観賞する人の規模を明らかにしたことは意義深い。
≪実施記録及び報告部門≫
(1)インクルーシブ・プレイグラウンド研究会 (代表早貸秀樹)
「インクルーシブ・プレイグラウンド整備及び利用実証実験に関する報告」
都立シンボルプロムナード公園に遊具を設置し、実証実験を行った記録。インクルーシブな社会の実現に向け、子どもの遊びを通じた、公園での取り組みの有効性の普及に寄与する記録である。
≪ボランティア・社会貢献活動部門≫
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