舞台創作チーム かわいいコンビニ店員飯田さん『空腹』まもなく開幕 貧困をテーマにシェアハウス内で生活する人々を描き 「生きる」とは何か問いかける演劇作品
これまでの作風を踏襲しつつ、新たな視点で描いた現代ストレスを主題として、ハラスメントにフォーカスを当てた第一弾『とりあって』、いじめと自殺を描いた第二弾『悼むば尊し』は共に公演初日から反響を呼び、以降全ステージ満席で幕を下ろした。3作品目となる今作は、その集大成として、「貧困」をテーマに、改めてこの世界で生きていく上での幸せのあり方を探る作品となる。
池内風 コメント
「苦しい時にこそ人は笑い、唄うのだ」と普段から冗談めかして言っています。
が、しかし、その苦しみの更なるステージに上がった時、人は本当に笑えるのだろうか?唄えるのだろうか?と疑問を抱くようになりました。
「本当にヤバい時は笑えないぞ?」と。
演劇は、虚構であり非日常空間であるから安心してみてられるという希望に賭けて、残酷な日常を目一杯丁寧に笑えるか笑えないかギリギリのところで描けたらと思います。
虚構の入り口の先には、現代を生きる私たちの些細な喜びと大いなる虚しさが地続きとなった世界が待っています。決して、楽しく愉快な物語ではありませんが、でも、心の中で何かが蠢いてくる瞬間がきっと訪れるはずです。
また、これまで個人的には避けてきたある瞬間が物語の中で存在します。