『光る君へ』片岡千之助、演じた敦康親王は「かわいそうで終わってほしくない」【君かたり】
――藤原彰子について
本当の母のように血がつながっていなくても、とにかく愛してくれて、小さいときから二人だけの世界っていうのが築かれていって、彰子からしても敦康というどこか心が許せて笑える存在であり、敦康からしても気持ちを素直に表現していい人なんだなっていう気持ちでずっといたので、実の母親がいない中で、子どもとしてお母さんに甘えたいという気持ちというのが全部そこにいっていたと思うし、そのうえでその人のことを理解して守らなきゃとも思っていたし、でもどんどんどんどん立派になっていくさまっていうのは、自分のほうが年下だけど、「ああ立派になられたな」みたいな親とかおじいさんじゃないですけど、そういうのはすごくありましたね。心が何よりも唯一落ち着く部分かな。彰子なくては敦康という人は本当に生きてこれなかったと思いますね。
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