井上咲楽、半生振り返るエッセイ本発売へ いじめ苦しんだ学生時代もつづる「思い出したくない過去もありました」
この本を作るにあたって、自分自身とたくさん向き合いました。過去をたどっていくうえで思い出した、楽しかったこと、うれしかったこと。なかには言ってこなかった・思い出したくない過去もありました。
ああ、今まではいいように解釈していたけど、確かに自分はこんな人間だったと突きつけられて、落ち込んだり……。でも、この本を作らなかったら一生思い出せなかった過去かもしれません。こうやってたどり着くことができたのはこの本のおかげです。
タイトルは『じんせい手帖』です。25歳の小娘が人生を語るなんて!という批判は受け付けません(笑)。
この本は、けして人生や自己を啓発している本ではなく、今の私が記憶の限りたどったり、言葉にするのが難しいようなめんどくさい感情を、なるべくそのまま心の中から取り出し、“手帖”に書き残すように綴ってある本です。
今の私が思っていることは、私自身も5年後には忘れてしまうかもしれない。だからこそ、かっこよく見られたいとか、そういう気持ちは抜きにしました。どちらかというとかっこ悪い私がたくさん見えてきてしまうかもしれません。葛藤し続けながら生きている今を、見ていただけたらうれしいです。
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