くらし情報『『おむすび』キムラ緑子が伝えたいこと「震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです」』

『おむすび』キムラ緑子が伝えたいこと「震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです」

もうずっとここで寝泊まりして撮影できたらいいのにと、もどかしさを感じていました。

――商店街のメンバーについて

神戸の商店街の面々は全員が知り合いで、一緒に商売して助け合って一体感があります。ヘアサロンヨネダにしょっちゅう集まって居心地が良い家族のようなんです。テーラー店の高橋役を演じる内場勝則さんはお笑いのプロなので、こちらがどんな演技をしても、きっちり受け止めて返してくれるので安心感があります。ほかの商店街の面々も和む人ばかりなので雰囲気の良さが画面を通して伝わるといいですね。

緒形さんが演じている渡辺孝雄とも、きっと仲が良かった時代があったんだと思います。震災で娘さんを亡くした辛さから抜けられずにいる孝雄を、なんとかそこから抜け出させてあげたくて美佐江はジリジリしている。そのジリジリが怒りになっているんです。
憎しみではないんですよね、すごく愛があるんだと思います。愛が無いと他人に対して怒らないじゃないですか。関わりが深い人だからなんとかしてあげたいし、だからこそ「バカヤロー!」とも思ってしまう。関係性が濃いんですよね。その人の関わりの深さも商店街ならではだと思います。

――視聴者へのメッセージと見どころ

震災の問題が奥底にあって震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです。

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