北欧の冬と、春の炎【森と湖とストックホルム vol.1】
スウェーデン、2月の終わり。気温としては一年で一番寒い季節。
本日は気温がマイナス14度まで下がり、窓の外ではさらさらと粉雪が舞っています。
寒さが厳しい時期ですが、同時に2月は日照時間が少しずつ長くなる頃。
真っ白な雪が光を反射し、少しずつ、暗い冬からの脱脚を感じています。
北欧の冬は、寒く、暗く、長く、厳しいものですが、室内はセントラルヒーティング
で常に20°C前後に設定されていることが多く、シャツ1枚でも過ごせます。
窓辺で温かいコーヒーを飲みながら、粉雪が舞う様子をぼんやり眺めていると、
北欧の冬も悪くないかな、と思えてきます。
▲バルコニーから見える裏の森の様子。
それでもやっぱり春は待ち遠しいもの。
スウェーデンでは4月の終わりに、Valborgsmässoafton(ヴァルボリーズメッソアフトン)という春を迎えるイベントがあります。地域ごとに、木々を集めMajbrasa(マイブローサ)という大きな火を焚いて、春の訪れを祝います。
▲昨年のヴァルボリーの様子。
4月の終わりはまだ少し寒いのですが、力強く燃え上がる炎は、寒く暗い冬を勢いよく吹く飛ばすようで、その炎を見ていると「ようやく長い冬が終わるのだなぁ」