自分と向き合い、ロンドンで音楽を楽しむ【OLEA DIARY from LONDON vol.18】
世の中にはたくさんの音楽家がいます。その中でプロになれるのはほんの一部の人たち。
私が通っている音楽大学の友人にも、様々な夢を描いている友人がたくさんいます。
プロになって、世界ツアーをしたい。様々な音楽家とコラボレーションしたい。音大で学んだことを生かしてもっとアカデミックな分野で活躍したい。大学の教授になってピアノを教えたい、などほんとうにさまざま。
私も夢をもってロンドンで音楽大学に入りましたが、周りは毎日たくさん練習し、どんどん新しいことを学んでいって輝いている。なのに自分は英語もまともに話せず、自分のピアノの先生とのコミュニケーションで精一杯。そんな毎日必死な大学生活で、だんだん焦り、気分も落ち込んでいました。
そんなときに、練習のしすぎや精神的なものが積み重なり、手と首を負傷してしまいました。
スポーツ選手と同じように、音楽家に負傷はつきものです。私の周りにも、首を負傷して半年間ヴァイオリンが弾けなくなった友人、昔少しだけ習っていた先生は手の負傷のせいで10年間ピアノが弾けなかったそう。
そんな話を沢山聞いていたため、負傷してしまったときはとても焦り、音楽を楽しむことなんてすっかり忘れていました。