はじめてパリを訪れたのは24歳くらいだった。
歴史の香り漂う街はわたしを惹きつけて止まず、
ついにそこに住む決意をさせてくれた。
パリの寒さに凍えながら訪れたノートルダムは大きくて圧倒的に美しくて。
そんなノートルダム大聖堂の大火災。
ショッキングな出来事だった。
火の粉を撒き散らすノートルダムを前に、
心をひとつにして祈り歌うパリの人々を日本のニュースを通してみた時、
同時に何か美しいものを感じた。
街に対する深い愛情。
歴史に対する尊敬。
そんなものが一瞬にして奪われたこの日、わたしも強く願う。
1日も早くあの圧倒的な美しさを取り戻してくれる事を。
ERI RISTORI