2012年7月30日 10:36
「一番“いい夢”を見た」 柳沢慎吾が語る映画『マダガスカル3』
マーティはセリフも速いんで」。
確かにハイテンションで動き、喋りまくるアニメーションの口の動きにあわせてセリフを言い、かつマーティのキャラクターを表現するのは至難のワザだ。しかし、警察のドキュメンタリー番組や高校野球をひとりで実演してしまう柳沢の観察力と構成力は並大抵のものではない。本シリーズでも画面のキャラクターをじっくり観察し、オリジナルの要素を活かしながら、柳沢にしかできないマーティを演じている。「子どもの頃から観察がとにかく好きだったんですよね。セリフを言うだけなら簡単なんですけど、マーティの顔の動きと日本語のセリフをあわせると『オリジナルの言い方ではニュアンスが違うだろ?』という部分もあったんです。今回もこれまでと同じスタッフの方だったし、テンポよく収録してもらえたので、楽しく収録できました。ちなみに、出来上がった音声をLAのスタッフがチェックしたらしいんですけど『グレート! シンゴヤナギサワは最高だ!』って。
こんなにお褒めの言葉をいただいたことはなかったんでうれしかったですね」。3作に渡って声を演じてきた柳沢にとって、マーティは今では“役”を超えた存在のよう。柳沢は「マーティの顔が俺に見えてしょうがないんですよ! 振り返った顔とか俺に似てるなぁ、と。