もはや夏の風物詩!? 体ごと楽しめる『ドラムストラック』が上演中
になり、観客もさっそくジェンベにトライ。とはいえ難しいことは何もなく、簡単な英語と日本語、さらに指で「1、2」とジェスチャーを交えてこちらを無理なく誘導してくれる。人なつこい笑顔とふくよかな体型で弾むように踊るタイニーがなんともチャーミングで、気づけば客席の老若男女はジェンベに夢中になっている。演奏といってもステージの歌声とドラムに支えられたそれは、いたってシンプル。次第にヒートアップした会場全体で最後の音を一気に決めた時には、ここでしか味わえない爽快感があった。
そんな楽しさがある一方で、大きな月をバックに神秘的な歌声が響き渡る場面では、心がほぐれてゆくような癒しを感じたり、闘いを表すというズールー族の雄々しいダンスに目が釘付けになったりと、アフリカの多面的な魅力もたっぷりと堪能できる。民族音楽だけでなく、平和運動に尽くした“南アフリカの父”ネルソン・マンデラへのトリビュートのコーナーや現代のロックのコーナーでは、ジャクソン5を思わせるポップスに気持ちよく体を揺らすひと幕も。夏だからこそ体ごと経験したい、ノンストップの90分である。
公演は8月26日(日)まで。なおチケットぴあでは5周年限定オリジナルグッズ付チケット及び当日引換券を発売中。
取材・文:佐藤さくら
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