ソロに移ると、賑やかだったムードは一変。サイレントコメディーの名の通り、BGMのない静かな舞台の中で、動きだけでストーリーが展開。しっかり笑わせてくれる。
後半の第2幕は長編のストーリーもの。物語は西部劇だ。幼い頃に父を殺され、その仇を討とうと西部をさまよう早撃ちガンマンが謎の美女と出会い、そしてついに仇との一対一の勝負を迎える、という展開。舞台上にはふたりだけしか登場しないが、照明や音響、観ているお客さんも、作品を一緒に作る重要なメンバーだ。さりげないパントマイムのクオリティも高く、笑いとともに驚きもたくさん提供してくれる。
初日を迎えるにあたってふたりは「今回は特に笑ってほしい。長編作品はが~まるちょばの初期衝動がつまった作品。さらにソロもお観せします。いままで観られなかったが~まるちょばを発見してもらいたい」とのコメントを発表。セリフを使わないため、年齢や国籍を問わず、どんな人でも楽しめるのが、が~まるちょばの魅力。世界で認められたふたりのパフォーマンスを生で観れる絶好のチャンスだ。9月2日(日)までKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで上演され、宮城、広島、高知、大阪、福岡、新潟、北海道、愛知、静岡をまわった後、11月27日(火)