元宝塚月組トップスター、霧矢大夢が初コンサートにかける想い
歌う曲目には、『Amore e Musica』のほか、「自分にゆかりがあって皆様に耳なじみのいい音楽を歌います」と語るとおり、これまでに演じたミュージカルのナンバー、宝塚のオリジナル曲が盛り込まれる予定だ。さらには、「これを私が歌ったらどうなるだろう? というような音楽にも挑戦します」と言うから興味は尽きない。
構成・演出の酒井澄夫、音楽監督の吉田優子と鞍富真一、振付のANJU(安寿ミラ)とAYAKOら、“オール宝塚”ともいうべきスタッフの顔ぶれが頼もしい。「いきなり新しい姿をお見せするというより、宝塚あっての霧矢という原点を大事にして、次に踏み出したかった。それで、私のことをわかってらっしゃる方々にお願いしたんです。男役を観てファンになっていただいた方に、違和感なく楽しんでいただけるコンサートになると思います」。
一方で、男性ダンサー4人との共演は、観客にとって新鮮な光景だろう。「手をつなぐとき、つい手のひらを上にして出してしまったり、男役経験者が陥りやすいパターンにはまってます。
リフティングされる場面もあるんですけど、やっぱり持ち上げるほうが気が楽ですね」と話す笑顔に屈託がない。