佐藤しのぶ演じる気高く美しい歌姫トスカ! ソフィア国立歌劇場の日本公演がいよいよ開幕
11月3日(土・祝)に日本公演開幕を控えるブルガリアの名門オペラハウス、ソフィア国立歌劇場。開幕公演の演目「トスカ」の舞台稽古が11月1日に川口総合文化センター リリアで行われた。
「ソフィア国立歌劇場 2012年 日本公演」の公演情報
プッチーニ作曲の「トスカ」は、「歌に生き、恋に生き」、「星は光りぬ」など数々の名アリアに彩られた、イタリア・オペラを代表する傑作オペラ。舞台は1800年6月、オーストリア支配下で政情不安に揺れるローマで、歌姫トスカとその恋人の画家カヴァラドッシの愛と悲劇を描いた物語だ。共和主義者アンジェロッティをかくまった罪で捕らわれ、死刑宣告される画家のカヴァラドッシ。恋人である歌姫トスカは、カヴァラドッシの赦免を警視総監のスカルピアに懇願するも、過酷な運命に翻弄されていく。
今回、開幕公演の予定キャストとともに行われた舞台稽古だが、特に圧巻だったのは、トスカの恋人カヴァラドッシを演じたマルティン・イリエフだ。ワーグナー歌いとしても評価を得ているという実力派テノール。
まるで本番さながらのパワフルな歌唱で歌い上げるアリア「妙なる調和」や「星は光ぬ」は、理想のために命を懸けるカヴァラドッシの誠実さがそのまま歌になったかのようだった。