そう、『アジア杯』準々決勝のUAE戦である。前任のハビエル・アギーレ監督が率いた日本代表はシュート35本と、シュート3本のUAE代表を圧倒したが、PK戦の末、敗れたのだった。
引いて守る相手をどう崩すのか? これは日本代表が長年抱えてきた課題である。
9月3日(木)に対戦するカンボジア代表も、がっちり引いてくるだろう。カンボジアは『アジア2次予選』2試合を終えて2敗。シンガポールに0-4と完敗し、アフガニスタンにも0-1で黒星を喫した上、得点すら挙げていない。グループE最弱と目されるチームだ。
カンボジア戦の前に、韓国、北朝鮮、中国と対峙する『東アジアカップ』が行われる。
8月2日(日)に初戦を迎える3連戦でハリルホジッチ監督は、レギュラー組を脅かす国内組の発掘に着手するだろう。その後のカンボジア戦、イランで開催されるアフガニスタン戦では、海外組を含め、引いた守備網をこじ開ける攻撃を徹底するだろう。
ハリルホジッチ監督はシンガポール戦後に引いた相手に対する攻撃について言及している。「逆サイドにダイアゴナル(斜め)のパスを出さないといけない。だが、選手は真ん中に入りすぎていた。中を崩すのであれば、ダイレクトで2・3回パスをつながなければならない」