進化/深化し続ける無二の歌声、小柳ゆきのツアーが決定
聞けば、「声はもともと大きかった」そうだが、今はそのギフトに感謝しいたわるようになった。「最初のころは何も考えていなかったんです。発声練習もしなくても声が出ていたし、寝起きでも出ていたくらいだったので(笑)。でも、何度もライブをやらせてもらっているなかで、ライブのやりかたとしてこれはおかしいぞとかまずいなって感じる時が出てくるようになりました。今は本番前には、発声練習やストレッチはもちろん、最近必ずするようにしてるのは整体の先生に教えてもらったラジオ体操。なので、楽屋は騒がしいと思いますよ(笑)」。
活動の基軸はライブ。「ライブが1番伝わると思っているし、わたし自身がいろんなことを感じることができるんです」と語り、そのなかで歌の表現もますます磨かれていった。
「“歌おう”としてしまうほど、伝わらなくなってしまう曲もあると思うんです。そういうところまでストレートに伝えたいなと今は思っています。痛いくらいにぶつかるほうが伝わることもあるし。でもそのへんは、いまだに探っているところはあるんです。それまで気づけなかったことに気づくようになったり、今までもできなかったのにできた気になっていたことって多いと思うんです。