転がるように展開していくストーリーは痛快で、観る者の感情を刺激していく。新演出によりサーカステントが舞台。カラフルで派手なコスチュームに身を包んだキャストたちが次から次へとアクロバティックなテクニックやマジックを繰り出し、観客は驚きの連続。主要キャストたちがソロで魅せる歌とダンスも見どころで、義理の母親ファストラーダ(サブリナ・ハーパー)のセクシーで力強い歌とダンスや、ピピンの祖母バーサ(プリシラ・ロペス)の想像を絶するエネルギッシュなパフォーマンスに、会場は拍手喝采となった。
また、オリジナル版を知るキャストも出演。ピピンの父親チャールズ役のジョン・ルービン・スタインはオリジナル版初演のピピン、プリシラ・ロペスは義理の母親ファストラーダの2代目を演じていて、今作では脇を固めている。
ブロードウェイミュージカル『ピピン』は、9月20日(日)まで東急シアターオーブにて上演。チケット発売中。
取材・文:門 宏
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