くらし情報『剥き出しの男三人芝居『オーファンズ』稽古場レポート』

剥き出しの男三人芝居『オーファンズ』稽古場レポート

彼らの複雑な心理や状況も、繊細に、けれどクリアに演じられているので、観ていて理解しやすい。

稽古後の取材会でマキノは本作の魅力について「人間が剥き出しになっている話なので、俳優も剥き出しでぶつかり合わなきゃいけないし、嘘をつけない。男3人のガッツリした芝居が観られると思います」と話す。稽古が進んでの感想を、細貝は「台本が読みやすいのでスッと入っていける印象だったのですが、いざ稽古に入ると本当に繊細なお芝居なんだとわかりました」、加藤は「とにかく没頭しています。身体も疲れているし頭もパツンパツンなんだけど、ちょっとでも隙間があったら台本を読むような…そんな時間がありがたいです」、佐藤は「噛めば噛むほど味が出る作品で、稽古の度に『ここはこういう解釈でもいいのかな』というのが生まれやすい。泥臭く男3人で演じるのが気持ちいいです」。

マキノは本作で「3人をできるだけ色っぽく見せたい」と明かし、「人間って引き裂かれている状態のときに魅力的に見えるので。トリートだったらすごく凶暴なところとそれを必死で抑制しようとするところとか、弟への支配と愛情とか…大きく引き裂かれるほどセクシーに見えると僕は思っていて。

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