『あらしのよるに』が音楽劇に。渡部豪太「狙わないようにしたい」
渡部豪太撮影:源賀津己
シリーズ累計350万部、きむらゆういちの人気絵本「あらしのよるに」の音楽劇が8月に上演される。アニメ映画化や、舞台でも歌舞伎などで上演されてきた本作を、立山ひろみ(脚本・演出)、鈴木光介(音楽・時々自動)、山田うん(振付)で新たに制作する。オオカミのガブ役・渡部豪太に話を聞いた。
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オオカミとヤギが「食う」「食われる」の関係をこえて友情を育てる物語を描く本作。「僕は映画化(2005年)された頃に絵本を読みました。物語を人間に置き換え、なんで人間同士は仲良くなれないんだろうということを考えました。戦争とか私欲とか差別とかいろんなわだかまりがあるけれど、それについてガブとメイみたいに自分の頭で考えることができれば、もっとおもしろい世の中になるんじゃないかって」と初めて読んだときの感想を語る。それから10年以上経った現在は「言葉がきれいな作品だと感じています。
やさしいだけじゃないところもいい。原作のきむらゆういち先生はいろんな経験をしてこられた方なんだろうなと感じます」。
そんな深みのある物語を演じるうえで渡部が思うのは「届けたいものが生まれてくると思うけど、そこを狙わないようにしたい」