柴幸男が大阪の高校生と新たに生み出す『わたしの星』
大阪に集まってくれた高校生たちは全体的に賑やかで、ツッコミが強い。オーディション中にも質問がバンバン出たり。東京の高校生よりは、昨年上演した台南の高校生たちに似ている印象です。今回、関西弁や福井弁、それらが混ざったちょっと混沌とした若い会話で面白くしたいです。合宿にも挑戦するので、そこでどんな方向に成長するのか、ちょっと怖いですがとても楽しみにしています」。
火星への移住が進み、過疎化した地球。残された高校生たちは文化祭の準備に明け暮れていた。夏休み最終日、スピカは幼なじみの同級生に転校を告げ、姿を消す。
突然の別れがもたらすものとは…。公演に向けて、淡路島の高校で宣伝ビジュアルの撮影を行ったという。「淡路島の撮影でお借りした、海の見える校舎や海岸でのイメージを舞台でもお借りして、未来ある島の高校生たちの夏を描きたいと思います。大阪で上演するにあたり、今までより賑やかで、だけど、そのぶんぐっと寂しいような、そんな舞台にできたらと思います」。高校演劇には「独特の魅力がある」という柴。大阪で生まれる新たな星の物語に期待したい。「高校生の演劇は実はとても盛んで、それは甲子園のように、プロとは違う独特の魅力があります。