『りぼん,うまれかわる』開幕で、主演・深川麻衣「生き方を見つめ直す物語に」
撮影:引地信彦
深川麻衣の主演作である、NAPPOS PRODUCE『りぼん,うまれかわる』が6月18日に開幕。これに先駆け、ひと足早くゲネプロを鑑賞する機会に恵まれた。
ナッポスユナイテッドと悪い芝居が共催する本作は、“うまれかわり”をモチーフにした公演シリーズの第1弾。今回は悪い芝居主宰の山崎彬が脚本・演出を、同劇団所属の岡田太郎が音楽を手がけ、劇中では“生まれ変わりの存在”を知った主人公・並盛りぼん(深川)を中心とする人間模様が繰り広げられる。
観劇を心の糧としながら平凡に生きてきた27歳のりぼんは、就寝中に同じ夢を見る来沢英字(永嶋柊吾)と出会う。同棲している恋人(竹田洋平)がいながら、不思議な巡り合わせに運命を感じて英字に惹かれる一方で、りぼんはこの夢を起点に“前世”と向き合い、それまでの自分の人生を見つめ直していく。
年の離れた友人(粟根まこと)と推し活に励むりぼんの日常はポップに描かれ、深川の演技もギャクマンガのようにデフォルメされた明るさに満ちていた。しかし定型のボーイ・ミーツ・ガール(ガール・ミーツ・ボーイ)に悲しい2つの事件が重なると、物語はシリアスな方向へ。
状況に翻弄されながらも、次第に「来世の自分に恥じない生き方をするために、今の自分にもっと期待する」