「親離れできそう」 深作健太と愛原実花が語る舞台『ドン・カルロス』
少年忍者 / ジャニーズJr.の北川拓実が主演を務める舞台『ドン・カルロス』が2021年11月17日(水)から紀伊國屋ホールほかで上演される。
物語の舞台は16世紀、「太陽の沈まない国」と呼ばれ全盛を誇るスペイン。王子のドン・カルロス(北川拓実)は、フランス王女エリザベート(愛原実花)と深く愛し合っていた。しかし、カルロスの父・スペイン王フェリペ二世は、国家繁栄のためにエリザベートを妻にする。愛する女性が〈母〉となり、絶望に沈むカルロス......。ドイツを代表する劇作家シラーの代表作が新訳で現代に蘇る。
演出を担当する深作健太。映画監督の深作欣二を父に持つ深作は、“深作組ドイツ3部作”の完結篇として本作を選んだ理由を「『火の顔』は親殺しの話で、『ブリキの太鼓』は親へのコンプレックスで成長を止めてしまった少年の話で、『ドン・カルロス』は愛する人を巡る親と子の対立の話。
僕自身が同じ表現者としての父親へのコンプレックスがでていたのかな」と話す。一方で、1年のうちに3部作を手がけ、内省を深めたことで「ようやく親離れできそうな気分です」とも語った。
エリザベートを演じる愛原も、劇作家のつかこうへいを父に持つ。