くらし情報『ヨーロッパ企画、2年ぶりの本公演に向けて意気込みを語る』

ヨーロッパ企画、2年ぶりの本公演に向けて意気込みを語る

九十九龍城も、刑事たちが実際に入り込んで素性がバレるとどうなるか分からないというので、あるシステムを使って、九十九龍城の中を順番に覗いていきます。そこでは、イリーガルだったり、グレーなことがまかり通っていて、刑事たちがその中のある事件にのめり込んでいきます。それを観ていくこと自体が今回の劇の醍醐味。久しぶりの劇団公演なので、劇団の“トライブ感”を楽しんでいただければと思います」(上田)。

入り組んだ空間で多くの人がうごめくのも魔窟劇のポイント。劇団員の諏訪雅からは「キャストが足りない」という悩みが出るも、永野は「密度感を表現しなければならない。僕は自ら上田君にめちゃくちゃたくさん役をやるよと伝えました。ひとりピラニア軍団として、死んでは生まれ変わって、というのをやっていきたい!」と熱く意気込みを語る。
実際、刑事役の中川晴樹、金丸慎太郎以外のキャストが、複数役を担当。「マフィア、住人、工場主、工場の工員など、それぞれが演じます。2006年に上演した『Windows5000』のように、部屋の一つひとつを覗いていく面白さが作れたらと思っています」と上田。香港映画なども参考に「なんちゃってアクション」

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