そこに対する劣等感は絶対にあっただろうな」と語るのは林。その一方、「父との関係はこじれていますが、その根底にはかつてのカッコいい姿、愛情を注いでくれていた姿が変わらずにあると思います。というのも僕自身、父の存在って特別で。どんなにカッコいい俳優さんに会っても、父には敵わない。そういう想いがこのふたりにもあるんじゃないかと感じます」と続ける。
また林自身も次男ということで、これまで一度も林の舞台を観ていない兄に対し、「初めてこの作品は兄に観てもらいたいと思いました」と告白。その話に段田も、「遣都くんはハッピーをやるべくしてやる人なんだね」と驚いた表情を見せていた。
ふたりは19年の『風博士』で共演済み。
林が「いつかやってみたいと思っていた作品で、しかもウィリー役が段田さんなんて、こんな幸せなことはありません」と語ると、「本当?」と段田。続けて「作品自体のファン、遣都くんのファン、いろんな方が観に来てくださると思いますが、僕を見たいという方も3人くらいはいるかもしれません」とおどけて笑う。だが最後には、「これだけの名作をやるということで、ここは一発気合いを入れて、素晴らしい舞台にしたいと思います」