くらし情報『ピアフとして歌い生きる、大竹しのぶ“魂の舞台”』

ピアフとして歌い生きる、大竹しのぶ“魂の舞台”

ピアフとして歌い生きる、大竹しのぶ“魂の舞台”

フランスを代表する世界的なシャンソン歌手エディット・ピアフ。彼女の人生を、その名曲の数々と共に描く『ピアフ』は、2011年に栗山民也演出のもと、大竹しのぶが初めて演じて以来、「ピアフが大竹しのぶに舞い降りた!」と多くの称賛を受け、上演を重ねてきた。2016年には第67回紅白歌合戦で「愛の讃歌」を熱唱。2018年にはピアフ楽曲をCD化した『SHINOBU avec PIAF』をリリースするなど、公演ごとに自身が演じる“ピアフ”像を深化させている大竹しのぶに、本舞台の魅力と、5度目となる再演への思いを聴いた。

エディット・ピアフとの出会いは、20歳のとき中村勘三郎(当時・勘九郎)が貸してくれた1冊の本『わが愛の讃歌─エディット・ピアフ自伝─』。それから美輪明宏の『愛の讃歌〜エディット・ピアフ物語〜』や、ロンドンで本作のオリジナル舞台『ピアフ』を観て、“すごい人”だとは思っていたが「まさか自分が演じることになるとは思ってもいなかった」と振り返る。

貧民街で生まれ、路上で歌っていた10代から、歌手として認められ、情熱的な恋に身を焦がした若き日。そんな“バラ色”の日々もつかの間、最愛の恋人の死、2度の交通事故、モルヒネ中毒…と、さまざまな悲劇に見舞われた壮絶な人生が、舞台では短い場面の連続で一気に描かれていく。

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