芸能生活50周年の吉幾三、明治座に初登場「親心と感謝を届けたい」
娘を想う万作の気持ちが前面に表れる吉の歌唱シーンでは、目元をハンカチで拭う観客もいたとか。吉は「中には嗚咽を漏らす男性もいてさ。それ目の当たりにしたら、万作のような心境の親御さんが日本にはたくさんいらっしゃるんだなって」と当時を振り返り、「それでも行かせてやるのが親心。この普遍的な想いを、笑いと涙を交えながら明治座のお客さんにも届けたいね」と意気込む。
第二部は『50th Anniversary in 明治座頼り…頼られ…ありがとう』と題された歌謡ショー。3月にリリースされた芸能生活50周年のメモリアル最新シングル「頼り頼られ…」をタイトルにしのばせている。「歌詞の“人は一人じゃ生きて行けない”はこれまで支えてくれた女房をはじめ、聞き手やスタッフに対する想い」「病気をしたからこそ“生かされている”という歌詞が自然と浮かんだ」と話すように“感謝”の意を込めて歌う。
「酒よ」「雪國」「酔歌」といったヒット曲はもちろん、明治座ならではの取り組みとして「世界7ヵ国の歌を披露するコーナーを設けます」と吉。
韓国の曲はハングルで、アメリカの曲は英語で、インドネシアの曲は日本語を交えた現地の言葉で歌うという。