と俳優陣を称える。善雄から見て、三津谷は「『売れている俳優』という役なので、華がある人にやっていただけて嬉しい。俳優にとってはプレッシャーのきつい役を見事にそう見えるように演じていて、すごいことだと思う」、多田は「内に秘めたエネルギーがすごくて、いい意味で『平穏な日常に紛れ込んだ優しい怪物』みたいな、普通の人ではないお芝居もできる」という。
さらに、多田は「今回のキャストは皆さんタイプの違う声で、そういう意味でも稽古が楽しい」と、それぞれに美声な“耳福”キャストだと教えてくれた。
三津谷は、「想像力=思いやりだと僕は思う。想像力が増えることでたくさんの思いやりを持って、人に優しい気持ちで接していける。劇場という場所を通して心の手を繋ぎながら、一緒に歩んでいけたら」、多田も「善雄さんがこの作品で伝えたいことが誰かに届いて、それが少しでも心に残ったら」という。善雄もまた、「コロナ禍で上演できるだけで奇跡みたいになっているなかで、本当に奇跡みたいな瞬間をお届けできるんじゃないかと思います。
ぜひ見届けていただきたい」と語る。劇場での小さな奇跡を、ぜひ観客として目撃したい。
公演は11月25日(金)から12月4日(日)まで、東京・シアター711にて。チケット発売中。