くらし情報『「言葉の認識のズレ」から生まれる物語『すべての人類が家にいる』開幕』

「言葉の認識のズレ」から生まれる物語『すべての人類が家にいる』開幕

コロナ禍で誰もが感じたことがあるちょっとした感情、またコロナ禍でなくとも不変にある家族、人との関わりを描いている。

父・壮真は、一家の大黒柱というよりも、会社でも家でもどこか飄々としながら、子どもたちへの愛が見える、どこか憎めないおじさんを竹井が好演。対して、岩本が演じた母・奈美恵は、おっとりしたキャラクターに見えながらも、コロナ禍や家族によって自身に出た変化で、家族を動かしていく役どころ。会話劇の中で特にエネルギッシュな演技で物語を牽引した。出版社に勤め、社会の荒波に揉まれながらもクールな態度を崩さない姉・桂尾瞠を演じた田中。家族の中でも一人トーンの違う淡々としたキャラクターのちょっとひねくれたセリフを、会話劇のなかでもテンポ感良く演じた。映像等でも活躍が続く堀家が演じたのは高校生の弟・桂尾天瑛。オンライン授業、動画配信、オンラインゲームと、今っぽい話題に振り回される様子を、確かな演技力で表現した。
不動産屋をはじめとし様々な姿で一家の前に現れるホカベを演じた谷田。後半、舞台上に声だけで登場する場面は、絶妙な間合いとともに彼女ならではの面白さが際立つのでぜひ注目してほしい。この数年を思い出し、自身と、また周囲の人との関係性を考える一作。

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