は16役も演じ分け、ベテランの霧矢大夢まで市長など3役を兼ねる。「一流の方々がバカをやるという贅沢さです」と池田。また、生演奏の音楽も「名曲ぞろいでノリやすい」(池田)、「ロックライブという感じ。いい曲で、ずっと口ずさんでました」(福田)とお気に入りだ。
池田が前回やりたくてもできなかったのが観客参加の演出。「今回はちゃんと皆様に参加していただける工夫をいっぱい作っています。どんな状況でも楽しめるように、できる範囲内で最大限のことをします」とペンライトも販売する。「冒頭からタブーで始まる芝居で、コンプラアウトなセリフもいっぱい。
ヘンテコなマスクかぶって、お芝居もチグハグに進行していくミュージカルですが、最後にはかっこいいなと思えてくるから不思議。この時期にやる意味がある深いメッセージが込められているので、私はセリフも演出も変えず、その気持ちだけは勝手に乗っけようと思っています」。また福田は、大好きな作品を大阪で上演できることを素直に喜ぶ。「今、必要なものはこれかもしれません。僕にとってもお客様にとっても大事なものって。僕はかぶりものをすると、さらに本音が言えて、僕のすべてをさらけ出しているような気持ちになるんです。