実力派俳優陣が圧巻の演技!「エンジェルス・イン・アメリカ」開幕
通常よりも長い約2か月半に及ぶ稽古を重ねてきたということもあって、ようやく幕開けを迎えることを楽しみにしているよう。
ゲイであることを隠して辣腕をふるう大物弁護士ロイ・コーンを演じる山西は、フルオーディションによる本作への参加について、アメリカの連続ドラマ版で同じ役をアル・パチーノが演じていることに触れ「日本でやるなら俺しかいないだろうという思いで応募しました(笑)」と語り笑いを誘う。また、岩永はエイズ患者の役ということで年明けからの数か月で約10キロ減量したことを明かした。
天使役の水はこの日も披露したフライングについて「人生で初めてですが、ついに飛ぶ時が来たか! という思いです。宝塚の頃から憧れていました」と明かしつつ「結構、身体にダメージがあります(苦笑)」と苦労も口にしていた。
二部構成で計8時間という長丁場の舞台となるが、岩永は「僕らの世代にこそ見てほしい。歴史や知識など、教科書やSNSでササッと調べて出てくるようなものじゃない“熱量”が詰まっています。この作品に触れるということで、いま、どれだけ人生の見え方が変わるか? 声を大にして言いたいです!」と熱く訴えた。
「エンジェルス・イン・アメリカ」は新国立劇場にて上演中。
取材・文:黒豆直樹