保坂知寿、霧矢大夢、平体まひろがチェーホフの『三人姉妹』に挑む
と語る。
2人の期待の言葉に、「尊敬するおふたりに付いていこうと必死です」と興奮気味の平体。それでも本作の魅力を聞かれると、考えながら「余白がたっぷりあるところでしょうか」と口にした。
「登場人物が好き勝手にしゃべって、たまに会話が成り立ってないようにも見えますが、それって私たちの日常でもよくあること。そういうグチャグチャした部分をいかようにも作れるのが、演じる側の面白さかなと思います」と話した。
「チェーホフって、若い頃と今とでは観ていても感じ方が違うんですよね。色々な受け取り方ができるから、多くの国で上演され続けているのかなって」と言う保坂。
続けて霧矢も「世界中の人たちが同じように閉塞感を感じている今、それでも人間ってたくましいよ、しぶといんだよということを教えてくれる作品。
セリフがないところの芝居も大切に演じたいですね」と語った。
本作は、劇団四季が創立50周年の2003年にオープンした自由劇場で上演。
「(劇団四季の)創設者の浅利(慶太)さんは、チェーホフを上演するためにこの劇場を作ったんですって」と保坂が明かすと、「すごい巡り合わせ!」と驚く霧矢と平体。客席数約500の親密な空間で繰り広げられる『三人姉妹』。